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野尻泰煌:上手くなる方法(1)

上手くなる方法(1) 「書いているという意識がないぐらい当たり前のように日々書くこと」 野尻が度々聞かれる問に、 「上手くなる方法というのはあるのですか?」というものがあるそうです。 野尻は答えます。 「書くことです」  すると、 「書いてますけど?」 とかえされ、一問答があるのですが、多くの場合、野尻は相手の理解力に委ねるため、問うた本人が理解することなく問答は終わるようです。以前私は、「明らかに相手が誤解しているのに、何故先生はそれを知りながらそのままにしておくのですか?」と聞いたことがあります。すると、「相手が理解出来ないことが明白なのに、それを説明するのは酷というものだよ」と言いました。 今になって思えば、この野尻の一言というのは非常に深く、素直な本音であり、氏の累々たる修行の果てに行き着いた答えを正直に照らしていると理解できます。それが何故多くの場合理解されないかの要因について 、野尻は「当然だろうね」と私に語ります。 曰く、「 理解出来ないということは、今現在その道程にいないということであり、ましてや通っていもいない。その上で、私の言葉を受け入れられないということは、言葉を受け入れる度量もないということ。その時点で何も語ることはない」ということのようです。 書に限らず、上手くなる手っ取り早く確実な方法は”やること”に他ならないと重ねて語ります。 書ではあれば書くこと。 そう言うと、多くの場合は先述したように 『 書いてます』という言葉が返ってくるそうです。 「沢山書くこと」と答えると、『沢山書いてます』と答える人もいます。 野尻の言う”書く”ということは、”書いているという意識があるのは書いたことにならない”という意味です。ましてや 『沢山書いてます』というのは野尻の感覚では「私は書いてません」と宣言しているようなものだそうです。野尻は私に、「好きと嫌いとか、調子がいいとか、悪いとか、頑張っているとか、頑張れないとか、努力しているとか、していないとか、書いているとか、沢山書いているとか、言っているうちは土台話にならないんだよね」と語ります。 「ただ書くんだよ。とにかくやるの。それが近道。頭が働いているうちは土台無理だな」  

第二十三回泰永書展 開催告知

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私が事務局をしている師の書道会「 泰永会 」のご案内です。 第二十三回泰永書展 会期 :12月21日( 金 )~23日( 日 )3日間 時間 :11時~18時(初日のみ12時より) 場所 :文京シビックセンター・ ギャラリーシビック展示室1B   ( Web ) 東京都文京区春日1-16-21 最寄駅 : 東京メトロ 後楽園駅/丸の内線(4a・5番出口)/南北線(5番出口)徒歩1分 都営地下鉄春日駅/三田線・大江戸線(文京シビックセンター連絡口)徒歩1分 JR総武線 水道橋駅(東口)徒歩9分 主宰 :野尻泰煌 運営 :泰永会事務局 入場料 :無料

書技をいかに高めるか

どんな分野であれ、技術がなかれば現れてくるものは如何に才能があろうと稚拙なものになるのではなかろうか。それが例え天才と呼ばれる人であろうと。 書技を高める最短の方法は、やはり臨書かなぁと改めて思う。 しかし、ここに落とし穴があった。それは師である野尻が長い年月をかけ、私に「よく見るように」、「100枚いい加減に書くより、1枚のみ正確にか書くほうが価値がある」と耳にタコが出来るほど繰り返し伝えてくれた。その意味が腹に落ちてきた。 「いい加減に沢山書くという行為は単なる腕の運動でしかない。無意味だ。たった1枚であっても見えているものが正確に書け、それを繰り返せば身になる」と。

美観と精神

来年へ向けての作品のトライは既に始まっています。 その中で自らの美観について気づかされることは多いです。 私は集合美が好きです。 なので隷書や楷書を目が好むのですが、 これは何も書に限ったものではありません。 あらゆる事象に関しても密集しているものにある種の美を感じます。 新宿にある「うまい棒」(鳥の巣ビル)を見ると何度みても感動します。

第二十二回 泰永書展 ~回回~感想

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後半のフォトギャラリーはWeb泰永会に記載した内容と同じものです。 タイトル 第二十二回 泰永書展~回回~ 会期 時期:8月27日( 土 )~29日(月)3日間 時間:11時~18時(初日のみ12時~) 会場 文京シビックセンター・ シビックギャラリー展示室1B ※作品集誤植の訂正:野尻泰煌の作品頁に掲載されている漢詩に誤りがありました。 (誤)呈→(正)星 。お詫びして訂正いたします。

見る好みと、書ける能力は別

私は見る分には楷書、隷書が好きです。 でも、書こうとすると肉体の奥底から「書きたくない」という塊が湧いてきます。 それを無視して書くとやはりストレスになるようで手が止まってしまいます。 野尻は、「好みと能力が一致している人は珍しい」といいます。 私は典型的な例のようで、 見る好みと、実際に持っている能力が真逆のタイプ。 「ここまで逆なのも珍しいけど、 完全に一致している人もそうはいない」と言います。 好みと能力は別ということです。 能力にないことをやるのは肉体的ストレスになり身体が拒絶するようです。 好みと違うことをやると楽しくはないものの肉体は受け入れるためストレスにはなりません。 不思議なものです。 好みと能力が努力によって寄り添うことは永遠にないように思います。 持って生まれたものですので。 人間は肉体をベースにした生きものですので、 肉体の能力にあった方向性に進みつつ、時折好みに手をつけるぐらいが良さそうです。 ただし、 「草書を習熟する書家は、 結果的に楷書も書けないと草書の大家にはなれない」と野尻は語ります。 「草書が体質に馴染むものは上達するほどに 余計に点折が曖昧になり流れてしまう。 経年と共にそれをよしとしてしまい、思い込みが出来る。 流れた草書は書にあらず。点折が出来ていてこその草書である。 それを防ぐためにも楷書はやらざるを得ない。 結果的に草書の大家は楷書の大家にもなる」  師匠から渡された課題に楷書がありました。 新たな段階に入ったようです。 楷書・・・書きたくないなぁ。(笑) 師の楷書が素晴らしすぎる。 まぁ、仕方がありませんね。 下手は下手で受け止めるしかありません。

泰永書展の開催は予定通り

明日から泰永書展ですが、 今のところ予定通り開催できそうな運びです。 東電から輪番の発表もありませんし、 そもそも東電の電力には余裕があるようですし、 会場からも特に発表はありません。 地震もここ数日は落ち着いておりますね。 今年は会場が変わり、 会場側の指針により 接待や作品集の販売が出来ません。 バックヤードもありません。 純粋に鑑賞して頂ければ幸いです。 今年も泰永会らしい変化に富んだ展示となりそうです。 書道展目的だけで出るには躊躇われるのなら、 ついでに後楽園やラクーアへ遊びに行ってもよろしいのではないかと思います。 プレイスポットは多いです。 後楽園って野球好き、プロレス、ボクシング好きでもない限り来ませんしね。 アイス好きとしてはドームの外にあるカプリチョーザでソフトクリーム300円を食べながらのんびり外を眺めくつろぐのもよいかと。 私はミックス派です!! 先日打ち合わせした後、高熱でうなされながら座って食べました。 量は少なめ、味は普通ですが、オッサンにもなると雰囲気が大切。 その時はモデルさんの一団が闊歩してました。 アゲハ蝶のようでした。 師匠から課題をたんまり頂き「ヒー」と唸っている鳳煌でした。 すこし学生に戻った気分です。