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野尻泰煌の出展作

第二十三回の泰永書展が開催となります。 今回の代表のメインは、 今年スペインで出展し話題を読んだ自詠の隷書作です。 参考出品として中国に出展された同じく自詠の隷書作も展示。

道具の誤解

書道あるあるに該当する内容です。 長いこと気にも止めていませんでした。 よくあると聞きます。 例えば、ある先生が「あ」という筆をもっていた。 「欲しいなぁ」 と馴染みのお店に行き、 「”あ”という筆ありませんか?」 と尋ねます。すると店員は 「は?」 といった、困った顔をしてます。 これは買う側が前提条件を知らないことでしばしば発生することです。 書道用具は実は卸先店舗で名前が変わります。中身は同じです。 ”A”という店舗では”あ”という筆が、”B”という店舗では”い”に変わっています。 なので当然お店のスタッフは「ありません」となります。 筆にかぎらず、紙等も卸先によって名前が変わります。 なので、 ・どの店で、 ・なんという商品名の ・なんなのか この3点は最低限おさえる必要があるでしょう。 間違わない為に、価格も知っておいたらベストですね。 尚、その情報をもって馴染みの店に行っても無駄です。 該当するお店に行きましょう。 何故なら、どの店の何が自分の商品に該当するかお店の方はご存じないからです。 ちなみに私は、 上野駅にある劫榮麓(こうえいろく)を馴染みにしております。 送料はかかりますが発送にも対応してくれ、 紙は重いので発送で、筆類は直接買いに伺います。 大至急の際は、新宿の某店で買いますが・・社長すんませんw 書道展の表具もここにお願いしております。 毎回、書道展のチラシやポストカード、ポスター等を置かせてもらっております。 だいたい開催一ヶ月前にお伺いし、置いていきます。 今まさに置いてあると思いますよ。 このお店には可愛い店員さんもいます。いや、ほんと。

筆をおろす2

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「筆をおろす」という記事のアクセスが非常に多いので、 私のやり方を書いておきます。

固まった筆の再生

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筆は横着するといとも簡単に根本から固まっていきます。 夏場などは3日、p書かないと根本からカビます。 筆はある程度の期間ごとに洗っていないと根本から徐々に固まっていきます。 さりとてマメに洗うと毛が痛みます。 毎日書いている場合は3日に1度ほど筆の根本に水をかけ、筆たてに置いておくだけで平気です。 怠ってしまい鍾乳石のごとき根本から固まっていき、 気づけば半分も固まっていた。なんてことはありませんか? 一度固まってしまうと、水やお湯でも溶けない。それが墨です。 ガシガシやると毛が駄目になるだけです。 恥ずかしながら、私も過去によくそうしたことがありました。 「筆をダメにした」と捨てるのはまだ早い。

書は人間業の結果である

書で何が表出されるのか。 野尻は、「書は魂の象徴藝術である」と言います。 氏との問答を重ねた最中で異なる言い方もしました。 「判りやすく言えば”人間業の結果”と言い換えられる」